上下歯列接触癖(TCH)について

こんにちは。中野区新井薬師前駅徒歩4分 中野通り沿いにある歯医者さん、コンデンタルクリニックの今です。

今回は、「上下歯列接触癖」についてお話させていただこうと思います。この「上下歯列接触癖」はTCHと呼ばれていて、安静時においても上下の歯を持続的に接触させる習癖のことです。

寝ている時の歯ぎしりやくいしばりなどは、顎関節症の原因の1つとしてご存知の方も多いと思いますが、このTCHは気づかれてない方も沢山いらっしゃると思います。

みなさんのイメージする歯ぎしりやくいしばりはどのようなイメージでしょうか❓「強い力で噛みしめる」など、かなり強く力をいれるイメージではないでしょうか?

本来ならば、リラックスしている状態の時には、唇が自然に閉じた状態で、上の歯と下の歯が触れていないのが正しい状態です。

夜間の歯ぎしりや日中の強い噛みしめなどは自覚しやすいのですが、TCH(上下歯列接触癖)は弱い力が長く続く為、患者さんもこの習癖に気づきづらい事がとても多いです。そして、弱い力が継続して作用しているために、はじめは気づかなくても、負荷が積算した結果、気づく事が多いようです。

TCHは特に1人で黙々と行う作業や緊張する作業の時によく起こります。読書中、PCやスマートフォンの使用中、車の運転中、デスクワークの方など。

私も意識してみると、料理中(特に野菜などを切っている時)に上下の歯が触れていました。そしていま、このブログを書いている最中も軽く噛みしめていました😳私も日常的に上の歯と下の歯が触れていることも多いのかもしれません。気づいた時には、なるべく意識して上下の歯を離すようにしています。

気づいた時に離すように心掛けていくと、夜間の歯ぎしりやくいしばりなども軽減されると言われています。弱い力でも、長時間続いてしまうと、顔やこめかみなどの筋疲労に繋がったり、顎の関節が長時間圧迫される事により、血流が悪くなり、顎関節症の原因にもなってしまいます。

定期的にクリーニングに来て下さる患者さんも増え、歯周病や虫歯の予防はかなり浸透してきていると感じます。でもそれ以外に、力のコントロールもとても重要だと感じます。歯に力がかかることで、歯周病の進行が進んでしまったり、歯がかけてしまったり、歯が割れてしまったり、知覚過敏や、顎関節症の原因にもなります。

歯の力のコントロールが出来ていないと、お口の中にも様々な兆候がみられます。その時は患者さんにもお伝えしています。

ご自身で自覚していただく事が改善に繋がります。

リラックスしている時に、上下の歯は触れていないか、少し意識していただいて、気になることがあれば、ぜひご相談くださいね✨