CEREC(セレック)について

こんにちは。中野区 新井薬師前駅徒歩4分 中野通り沿いにある歯医者さん コンデンタルクリニックスタッフの桑原です。

こちらの12月の記事で医院長が紹介していた、CERECを使って補綴物の提供を先月から始めましたので治療の流れ等をご説明いたします。

CERECはセラミックスを使って被せ物・詰め物を作る機械です。

セラミックスの利点は審美的に優れていることもありますが、科学的処理によってお互いを接着することができるので一体化して虫歯になりにくいことです。

実は銀歯は歯と科学的に接着できないので、長い間に隙間ができて虫歯になったり歯が欠けたりすることが多くあります。

あとセラミックスは物質的に安定しているので、アレルギーの心配もありません。今残っている歯を長持ちさせる事を考えるとセラミックスは有効です。

実際の治療の流れです。

専用のカメラで撮影
型取りの時と同じように、上下の歯と噛んだ状態の情報を撮ります。

 

撮影が終わったらパソコン上で詰め物の設計をします。

どんな方向からも見られるので、ピッタリに作れます。

 

セラミックスのブロックを削って詰め物を作ります。

水をかけながら削るので見えないですが、左右から複雑な形を削り出しています。
削り出す時間は10分〜15分程です。

 

あとはブロックから切り離して磨き、いつも通り適合を確かめてセットしてこの日の治療は終わりです。

きれいにピッタリです。

 

ご自身の健康のための選択肢の1つに加えていただけたらと思います。

治療内容によっては1日で終わらないと判断した方には、数回に分けて治療させていただく事もあります。また噛み合わせ具合や部位によっては適応でない方もいらっしゃいますので、カウンセリングで詳しくお話させていただきたいです。

 

噛むことの大切さ

新年あけましておめでとうございます。

中野区 新井薬師前駅徒歩4分 中野通り沿いにある歯医者さん コンデンタルクリニックの今です。

昨年はコロナの影響を受け、生活する上でいろいろな変化がありました。大変だった事も多い中、色々と考え直す時間にもなり、いい変化もあったと思います。

私は特に外食が出来ない分、家で食べるご飯も出来るだけ美味しく食べたい!と思うようになりました。とは言っても、1日3食となると凝った料理は大変だし、運動量も減り、カロリーも気になるし…。結果、料理方法も味付けも以前に比べ、シンプルになりました。そして食事の際、いつもよりもよく噛む事を少し意識するようになりました。

普段、「噛む」という事を意識していますか?食べ物の「おいしさ」は、しっかりと噛みしめて味わうことによって感じられるものです。心や体を健康に保つ為に、口から食べてしっかり噛んで味わう、という事はとても大切だと思います。

最近の研究ではよく噛むこと(咀嚼)は様々な効能をもたらしてくれることが分かってきました。

①唾液の分泌が促進され、食道や胃の粘膜を保護し、食物の発ガン物質の働きを抑制する

②脳内血流が増加し、脳が活性化される

③エネルギー覚醒の高揚から、やる気が出る

④満腹中枢をコントロールし、肥満防止、糖尿病の予防になる

⑤顔面筋が活性化され、姿勢問題の防止、視力低下の防止になる

⑥食物を小さくし抗原性を弱めアレルギーの防止になる

⑦骨代謝を増進し、骨粗鬆症の予防になる

また小児では、硬いもの(噛みごたえのあるもの)をよく噛むと、脳の発育を活性化し、運動能力や体のバランスを向上させ口や顎の正常な発育を促します。そのため発育不全による睡眠障害、情緒的問題、虚弱体質などの予防にもつながります。

そして高齢者では、よく咀嚼しないと学習、記憶、自立度、認知、全身的な運動の持久力などの低下が見られ、気分の落ち込みにも関連する可能性があることも分かってきました。

「噛む」と言う事は人間にとって、身体的にも精神的にも大きく関わる、大切な行動と言えます。

「噛むこと」は歩くことや呼吸をすること同じで、特に意識しなくても自動的に行われます。でも、意識して早めたり逆に遅くさせたりさらに止めることもできます。

忙しくしていると、いつもの習慣で無意識に食事をしてしまいがちです。食事の際に「噛む」と言う行動に少し意識を向けて、毎度の食事もしっかり噛みながら、味わって食べる。体の為にも心の為にもしっかり噛んで食事をすると言うことをぜひ、心がけていきたいなと思っています。そして健康で穏やかな一年を過ごせたらいいなと思います。

みなさま、今年も宜しくお願い致します✨

CAD/CAMシステム CERECの紹介

こんにちは。中野区 新井薬師前駅徒歩4分 中野通り沿いにある歯医者さん コンデンタルクリニック院長の今です。今年ももう年末に近づいてきましたね。日中の寒暖差が大きくなるこの季節、コロナもありますが、風邪など召されないよう気をつけていきましょうね!

さて、今回はCERECの紹介ということで、お話をさせていただきます。

CAD/CAMシステム といっても何のことをいっているのかわかる方は少ないのではないかと思います。

CADとはコンピュータ支援設計の略で、コンピュータを用いて設計することができる設計システムのことを言います。

CAMとはコンピュータ支援製造の略で、CADで作成された形状データから加工用のプログラムにより製品をコンピュータで作成するシステムです。

これを、CERECという機械に当てはめると、

CADは口腔内スキャナーというもので、歯を削った画像を読み込んでいきます。その読み込んだデータから、詰め物や被せ物の設計をコンピュータで行います。この作業は簡単なものであれば、30分もかからないぐらいで行えます。

次にCAMですが、スキャナーで読み込んだデーターから設計した詰め物や被せ物を、ミリングマシーンを使って、セラミックなどのブロックを削りだして作成する工程です。この作業も簡単なものであれば15分程度で終わります。削りだして作成したものを仕上げ研磨を行い、読み込んだ歯型のところに装着します。この工程も15分ぐらいで終了すると思います。


つまりCERECという機械を使うと、歯を削ってから最短で1時間程度で、詰め物や被せ物が装着できるということが、最大の特徴と言えます。

これによってさまざまなメリットがあります。

まずは歯型を取らないので、歯型を取る材料が苦手な方でも大丈夫です。加えて直接口腔内スキャナーで歯型を撮影しますので、歯型を取った模型よりも正確に被せ物や詰め物を作成することができます。(症例によっては技工所で作成したものが色や形態で優れている)

次に、通常では歯型を取った模型を技工所に送ってそこから詰め物や被せ物を作成するため、装着するまで一週間程度の時間を要します。CERECを使えば最短でその日の内に治療が完結します。これは実は感染対策の観点でも有効なシステムです。

通常歯型を取った模型を技工所に送ったり、作成したものを技工所から受け取ったりという作業があります。これによって、外部の人との接触回数が増えて、いくら院内で感染対策を行っていても、感染リスクが高くなってしまいます。実際に技工所から各医院に技工物を運んでいる方がコロナに感染してしまったというケースもあります。

また、院内で完結できるシステムのため、費用面でセラミックの素材でも少し抑えられるようになるのではと考えています。それによって、以前にも述べたデメリットの多い保険で使うパラジウム合金の数を減らせられれば、皆さんにもっと快適にクオリティ・オブ・ライフを提供できるのではないかと思っています。

当院では、今は試験段階で、実際に提供できるのは来年になると思いますが、さまざまな方に、このシステムを有効活用できるようにしていきたいと思います。