メタルフリー治療

こんにちは。
中野区 新井薬師前駅徒歩4分 中野通り沿いにある歯医者さん、コンデンタルクリニックの今です。

4月はお天気の良い日も多く、気持ちがいい日が多かったように思います。
私は子供と公園に行くことも多いのですが、汗をかく季節になると、ピアスやネックレスをしていると肌が痒くなることが時々あります。特別、アレルギー体質ではないと思いながらも、夏は少し肌が敏感になるようです。

最近の研究では、金属アレルギーが起きるには4つの要素があるそうです。
①金属
②汗
③細菌
④傷

汗で溶け出した微量の金属が細菌と一緒に傷から入り込み炎症を起こしてしまう。これを繰り返してしまうことで、アレルギー体質に変化するきっかけができてしまうそうです。誰にでも起きてしまう可能性があるそうです。
歯の詰め物や被せ物に使われている金属も、長い年月をかけて口の中で少しずつ溶け出して体内に取り込まれ、人によってはアレルギーを引き起こすことがあります。
現在、残念ながら日本の歯科保険診療で用いられる詰め物、被せ物用の金属は、金銀パラジウム合金と銀合金です。銀が主体であるため酸化して黒く変色しやすい性質があります。

金属アレルギー症状がある方に有意義な治療「メタルフリー治療」というものがあります。これは文字通り、「金属を使用しない」と言うことです。
メタルフリー歯科治療の目的は大きく分けると次の3つになります。
1. 金属アレルギーの治療としてのもので、原因となっている口の中の金属物質を除去し、金属を用いずに修復・補綴を行う。
2. 現在、アレルギーは無いが、金属アレルギーを予防するために、金属を用いずに修復・補綴を行う。
3. 審美性を重視して、自然の歯に近い色つやのあるセラミックなどで、修復・補綴を行う。

メタルフリー治療には、保険診療にも使われるレジン(プラスティック)系の材料やセラミック(陶材)、ハイブリッドセラミック(超硬質レジン)などが使われます。メタルフリー治療に使われるセラミック材料による充填物や歯冠修復は保険適用外になるので、事前に主治医と相談されるのが良いと思います。

皮膚科などの医科病院では、保険適用で「パッチテスト」というアレルギー検査を受けることが出来ます。皮膚の表面に金属を含んだ試薬を貼り付けてアレルギー反応を起こすかどうか調べる検査です。試薬を貼り付けてから、2日後、3日後、7日後とその箇所に見られる反応によってアレルギーを判定する検査です。

少しでも気になる方は、パッチテストを受けることをお勧めします。