フッ素入り歯磨剤について

こんにちは。中野区 新井薬師前駅徒歩4分 中野通り沿いにある歯医者さん コンデンタルクリニックの今です。

今日はフッ素入り歯磨き剤についてお話しさせていただこうと思います。

みなさんはいまお使いの歯磨き剤にはフッ素は入っていますか?お使いの歯磨き粉の成分表示にフッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化リン酸ナトリウム、フッ化第一スズなどの表示があれば、フッ素入りの歯磨き剤です。普通に市販で売られているものは入っているものが多いと思います。実は2017年3月に、歯磨き剤のフッ素濃度の上限が、諸外国と同様の1500ppmまでに引き上げられました。長い間日本の歯磨き剤のフッ素濃度の上限1000ppm。諸外国と比較すると明らかに濃度が低くかったようです。予防の進んでいるスウェーデンでは5000ppmのフッ素濃度のものをドラックストアで購入できたり、アメリカでも処方箋があれば、購入出来るそうです。

 

フッ素は(F)は私たちの身近な自然界にある元素の1つでもあります。お茶や魚介類など多くの食品にも含まれています。フッ素は、溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを歯に戻す「再石灰化」を促進して歯を修復し、酸に強い丈夫な結晶にします。またムシ歯菌の活動を抑えて酸を作りにくくし、「脱灰」を抑制します。そして歯の表面をフッ素がコーティングする事で汚れや着色の付着を防ぐことも出来ます。

フッ素配合の歯磨き剤への考え方も随分変わってきたようです。

 

フッ素入りの歯磨き粉を使用すると、磨いている間の効果に加え、歯磨きした後で、口の中や粘膜に残ったフッ素が少しずつ唾液に混ざり効果を発揮し続けます。ムシ歯予防の効果を高めるには、長い間フッ素が口の中にとどまっていることが大切です。歯磨き後は10〜15ml程度のお水で1度洗口するだけで大丈夫です。

ただし、フッ素濃度が1000ppmを超える歯磨き粉は6才未満のお子様はフッ素症のリスクげあるため、お使いいただく事は控えて下さい。ただし、日本では飲み込んでしまっても人体には全く影響が無いように考えられていますので、心配はいらないと思います。

 

大人でも1度治療した場所や根元が露出してそこからムシ歯になる方もとても多いんです。根面からのムシ歯は、60〜70才代が最も多く、進行すると歯の神経にとても近いため、歯を失うリスクも上がります。フッ素濃度のあった歯磨き粉でみなさんも、ホームケアを楽しんで下さい。歯磨き剤も種類も味も用途も沢山あるので、数種類購入して、日によって使い分けてみるのもいいと思います✨