噛むことの大切さ

新年あけましておめでとうございます。

中野区 新井薬師前駅徒歩4分 中野通り沿いにある歯医者さん コンデンタルクリニックの今です。

昨年はコロナの影響を受け、生活する上でいろいろな変化がありました。大変だった事も多い中、色々と考え直す時間にもなり、いい変化もあったと思います。

私は特に外食が出来ない分、家で食べるご飯も出来るだけ美味しく食べたい!と思うようになりました。とは言っても、1日3食となると凝った料理は大変だし、運動量も減り、カロリーも気になるし…。結果、料理方法も味付けも以前に比べ、シンプルになりました。そして食事の際、いつもよりもよく噛む事を少し意識するようになりました。

普段、「噛む」という事を意識していますか?食べ物の「おいしさ」は、しっかりと噛みしめて味わうことによって感じられるものです。心や体を健康に保つ為に、口から食べてしっかり噛んで味わう、という事はとても大切だと思います。

最近の研究ではよく噛むこと(咀嚼)は様々な効能をもたらしてくれることが分かってきました。

①唾液の分泌が促進され、食道や胃の粘膜を保護し、食物の発ガン物質の働きを抑制する

②脳内血流が増加し、脳が活性化される

③エネルギー覚醒の高揚から、やる気が出る

④満腹中枢をコントロールし、肥満防止、糖尿病の予防になる

⑤顔面筋が活性化され、姿勢問題の防止、視力低下の防止になる

⑥食物を小さくし抗原性を弱めアレルギーの防止になる

⑦骨代謝を増進し、骨粗鬆症の予防になる

また小児では、硬いもの(噛みごたえのあるもの)をよく噛むと、脳の発育を活性化し、運動能力や体のバランスを向上させ口や顎の正常な発育を促します。そのため発育不全による睡眠障害、情緒的問題、虚弱体質などの予防にもつながります。

そして高齢者では、よく咀嚼しないと学習、記憶、自立度、認知、全身的な運動の持久力などの低下が見られ、気分の落ち込みにも関連する可能性があることも分かってきました。

「噛む」と言う事は人間にとって、身体的にも精神的にも大きく関わる、大切な行動と言えます。

「噛むこと」は歩くことや呼吸をすること同じで、特に意識しなくても自動的に行われます。でも、意識して早めたり逆に遅くさせたりさらに止めることもできます。

忙しくしていると、いつもの習慣で無意識に食事をしてしまいがちです。食事の際に「噛む」と言う行動に少し意識を向けて、毎度の食事もしっかり噛みながら、味わって食べる。体の為にも心の為にもしっかり噛んで食事をすると言うことをぜひ、心がけていきたいなと思っています。そして健康で穏やかな一年を過ごせたらいいなと思います。

みなさま、今年も宜しくお願い致します✨